テキストサイズ

虹色の精霊に導かれて…

第40章 俺の役目

松本視点

矢島「いえいえ ご招待ありがとうございます」
 本郷マネの方に体を向ける男性。


(脚本家の矢島さん? 何のドラマだ?舞台か?)

チラッとニノを見る。

(おかしいなぁ さり気なく人の情報をくれるニノが動かない…)


本郷「相葉も二宮もLIVE終わりで 食事をさせています」


本郷マネの話に合わせるように、近くにあったクラッカーをつまんで、見せる。

矢島「ああ」


本郷「話は後ほどという事で さぁ あちらで」
 違うテーブルに誘導する本郷マネ。

矢島「これは失礼 では!」
 小さく頭を下げて 違うテーブルにいる人たちに手を上げて行ってしまった。


(結局 いつの仕事?)

N「ジュニアのころのドラマの脚本家の人だよ」
 ニノが淡々と情報を言う。

(え?俺声に出した?)

ニノの顔を見る。

 表情がない。

(ニノの意識がない?器だけが維持される!)


キィィィィィーー
耳鳴りがする。

この耳鳴りは、メンバーのSOS

発信者は相葉くん。

で、助けないといけないのは、ニノ。

翔さんが「食べてるか?」と『嵐の櫻井』の顔でテーブルに近づいてきた。

A「うん どれも おいしいよ」
 相葉くんも『嵐の相葉』で応対している。


(おれも『嵐の松本』で近づこう)

ビールのグラスを近くのテーブルに置いて、目の前のカップケーキを持てるだけ持って相葉くんとニノの側に戻る。


A「ニノ…なにか食べない?」
 震える声でニノに問いかける相葉くん。


「カップケーキとかなら食べる?」
ニノの前にカラフルなカップケーキを並べるけど 、興味を示さない。

(ここは、「甘いものはいらない」だろ?)

ニノを見ていると、横にいる相葉くんの方が、崩れていきそうに、なっている。

(相葉くん!お前が倒れたら 共倒れだ!しっかりしろ)

 翔くんが相葉くんの側に立つ。

リーダーと目で会話をしている。

O「俺がジャニーさんとこ行く」
 リーダーがすぐ動き出す。

(帰るんだな…)

「じゃ 浜地さん呼んでくる」
翔くんを見る。

 翔くんが頷いた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ