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虹色の精霊に導かれて…

第42章 うちうちの 内側

松本視点

モモが体に巻き付いていたから、みんなから一足遅れてしまった。


車に黒服のスタッフに手を上げ、車の後部座席に飛び乗る。


  ピピ  シャァーー


アイボリーの廊下に足がついた頃には 車の扉が閉まる音が聞こえた。


  ガチャ…ン


振り向くと 空間の揺らめきはもうない あるのは アイボリーの壁だけ


O「和也」
 リーダーの少し強めの声が聞こえてきた。


(ニノ!?)

急いで ニノと相葉くんの側に駆け寄る。



O「もう いい 座れ!」


 リーダーの声でニノの体がガクッと崩れた。


A「わ!」
 相葉ちゃんが声を上げる。


「よぉ!」
ニノの腕を取る。

(う!重い…)


O「ああ ゴメン ちょっと 早かった?」
 支えている俺に声をかけてニノの脇に自分の肩を入れるリーダー。


A「あ! おぉ…」
 直ぐ動き出す体が うまく動かないのか モタツク相葉くん。


橋本「二宮さんをここへ」
 車いすを滑らしていく。


「もう少し…うん いい」



リーダーとタイミングを取りながら ニノを車いすに座らす。

O「下すよ」
 しゃがみながら橋本さんに言う。

橋本「はい」
 車いすを支える橋本さん。


S「雅紀」
 相葉くんに声を翔さん。

A「翔ちゃん…」
 震える声の相葉くん。

(ニノが 崩れると、連動するように 相葉くんもおかしくなるなぁ)


浜地「二宮さんを部屋に」
 浜地さんがニノの部屋から出てくる。

(浜地さん もう部屋にいたんだ…)

 橋本さんが車いすに乗ったままのニノを部屋に入って行く。


「Mr.Sakursi」

 翔さんに男性が声をかけてきた。

(誰だ!)

S「Thank you for coming.」
 翔さんがその男性に駆け寄り握手を求める。

(翔さんが呼んだ お医者さんなんだね?)

Dr.「If I have contact from you, I come everywhere.」
 翔さんと握手をする男性。

S「I'm very thankful to you. please see "NINO".」
 翔さんが、ニノの部屋の扉を開ける。

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