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虹色の精霊に導かれて…

第42章 うちうちの 内側

櫻井視点

浜地「二宮さんを部屋に」
 浜地さんがニノの部屋から出てきた。

(浜地さん もう部屋にいたんだ…)

 橋本さんが車いすに乗ったままのニノを部屋に入って行く。

O「翔くん…大丈夫?」
 智くんが雅紀の体を一緒に支えてくれる。

「うん ちょっと…」
雅紀のこの呼吸の粗さを伝えようとすると「Mr.Sakursi」と呼ばれた。



振り向くと男性が近づいてくる。

(誰だ?)

 その肩に見知った精霊が据わっている。

(おお!!)
「Thank you for coming.」
 訳 来てくれてありがとう

男性に近づいて、握手を求める。


 男性は俺の手を取るとほほ笑む。

Dr.「If I have contact from you, I come everywhere.」
 訳 あなたから連絡あるなら どこでも来ます

{わたくしとしたら もっと 頼ってほしいものだ}

肩に乗った黒髪の着物を来た精霊が ふうと息をはく。

≪椿様のお手を煩わしたくないのですよ≫
(でも 今は)
「I'm very thankful to you. please see "NINO".」
 訳 ありがとう  早速ですが、ニノを見てください

ニノの部屋の扉を開ける。

Dr.「I see.」
 男性がなかに入いろう動き出す。


A「一緒に…」
 智くんに支えられている雅紀が絞り出すように声を出す。



Dr.「You..」
{貴方は 羽の民? でもその頭には 花が}


{椿さま この者も 翔と同じなのです}
急に 桔梗が現れた。

≪きっ 桔梗!≫

椿は なるほど といった顔をした。

Dr.「I don't want you to enter.」
 訳 私があなた達に入ってほしくない

 男性が、雅紀の方に手を向ける。

A「え…なんで…」
 泣きそうな雅紀。

(雅紀がダメなら…)
「Can I enter the inside?」
 訳 私は中に入っていいか?
男性に聞く。

Dr.「It's permitted.」
 訳 あなたは いいです

(俺はいいんだ…)



「俺が中に入るから 智くん 雅紀お願いね」

O「ああ」

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