
虹色の精霊に導かれて…
第43章 夜
大野視点
浜地「こちらです」
S「うん」
翔くんがズンズン大股で進んでいく。
車の扉を開ける梵字が浮かぶ布をかぶった黒服のスタッフ。
外側はさっき乗ってきた移動車 後部座席の引き戸の内側は ユラユラ空間が揺らめいている。
(その紋は ジャニーさん直属の形代(かたしろ)かぁ
『潜り戸』を“人”が警備でできないよ…
《はしもっちゃん!》
《はい》
《どこぉ?》
《戻っております》
《ニノを歩かせたくない 車いすを》
《用意しております》
《よし もう帰る》
翔くんが『潜り戸』に入った。
俺もすぐに飛び込む。
空間から出て、翔くんの背中越しに はしもっちゃんを見つけた。
「車椅子を!」
橋本「はい」
椅子の向きを変え、後ろからついて来るはずのニノを待つ。
ニノが出てきた。
少し足取りが重いくらいで きちんと歩いてる。
相葉ちゃんが振れるか触れないかの距離で心配そうについてきた。
(早く 改善しないと 二人とも倒れる!!)
「和也」
ゆっくり俺をみるニノ。
その目は俺を見ているようで見ていない、胸が苦しくなる。
「もう いい(から)座れ!」
少し語尾を強めに言う。
ニノの体からガクッと崩れた。
A「わ!」
慌てる相葉ちゃん。
M「よぉ!」
後ろからニノの腕を取って踏ん張る松潤。
「ああ ゴメン ちょっと 早かった?」
ニノを支えている松潤に声をかけて急いで、俺も脇に肩を入れる。
M「いや 大丈夫…」
橋本「二宮さんをここへ」
車いすを滑らしていく。
M「もう少し… うん いい」
バランスを見ている潤。
A「だぁ…」
相葉ちゃんはオロオロしている。
「下すよ」
しゃがみながら、椅子の位置を確認する。
橋本「はい」
車いすを支える橋本さん。
S「雅紀」
翔くんが相葉ちゃんを引き寄せる。
A「翔ちゃん…」
泣きそうな声の相葉ちゃん。
S「大丈夫だよ」
翔くんが相葉ちゃんを落ち着かせてくれている。
(相葉ちゃんを頼むよ 俺たちはニノを…)
浜地「こちらです」
S「うん」
翔くんがズンズン大股で進んでいく。
車の扉を開ける梵字が浮かぶ布をかぶった黒服のスタッフ。
外側はさっき乗ってきた移動車 後部座席の引き戸の内側は ユラユラ空間が揺らめいている。
(その紋は ジャニーさん直属の形代(かたしろ)かぁ
『潜り戸』を“人”が警備でできないよ…
《はしもっちゃん!》
《はい》
《どこぉ?》
《戻っております》
《ニノを歩かせたくない 車いすを》
《用意しております》
《よし もう帰る》
翔くんが『潜り戸』に入った。
俺もすぐに飛び込む。
空間から出て、翔くんの背中越しに はしもっちゃんを見つけた。
「車椅子を!」
橋本「はい」
椅子の向きを変え、後ろからついて来るはずのニノを待つ。
ニノが出てきた。
少し足取りが重いくらいで きちんと歩いてる。
相葉ちゃんが振れるか触れないかの距離で心配そうについてきた。
(早く 改善しないと 二人とも倒れる!!)
「和也」
ゆっくり俺をみるニノ。
その目は俺を見ているようで見ていない、胸が苦しくなる。
「もう いい(から)座れ!」
少し語尾を強めに言う。
ニノの体からガクッと崩れた。
A「わ!」
慌てる相葉ちゃん。
M「よぉ!」
後ろからニノの腕を取って踏ん張る松潤。
「ああ ゴメン ちょっと 早かった?」
ニノを支えている松潤に声をかけて急いで、俺も脇に肩を入れる。
M「いや 大丈夫…」
橋本「二宮さんをここへ」
車いすを滑らしていく。
M「もう少し… うん いい」
バランスを見ている潤。
A「だぁ…」
相葉ちゃんはオロオロしている。
「下すよ」
しゃがみながら、椅子の位置を確認する。
橋本「はい」
車いすを支える橋本さん。
S「雅紀」
翔くんが相葉ちゃんを引き寄せる。
A「翔ちゃん…」
泣きそうな声の相葉ちゃん。
S「大丈夫だよ」
翔くんが相葉ちゃんを落ち着かせてくれている。
(相葉ちゃんを頼むよ 俺たちはニノを…)
