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君と別れるための5つの条件

第3章 一緒に寝る

今日は12月25日
街はクリスマスカラーに染まっており普通の恋人たちがキャッキャウフフしている



もちろんこの店も例外ではない





ただ、カップルの種類が違う
残念なことに店の席はむさ苦しい男たちで埋め尽くされていた




一応そこそこ人気のあるカフェのはずなのに店主である桃李がそっち方面の人間だからか、お客さんの比率は

7:3

と、圧倒的に男の人が多い


女性の方も来るには来るのだが、そう言うことに理解のある人がほとんどだ



というわけで、外ではイチャイチャできない訳ありカップルたちがこの店に集まってきているというわけだ



「はい、お待たせしました。コーヒーとケーキです。」



「ありがとう、桃李ちゃん。この店のおかげでこいつとも出会えたし、俺本当に幸せ」



よくこの店に来てくれる常連さんが嬉しそうに恋人と手をつないで見せつけてくる



「もー、嫌がらせですか? 俺、今彼氏いないのに……リア充は帰ってください」

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