テキストサイズ

君と別れるための5つの条件

第3章 一緒に寝る

「ごめんごめん。でも桃李ちゃんは可愛いし、優しいからすぐにいい男が見つかるよ」




こんなことが普通にいい合えるこの場所が好きだ



桃李は心からそう思う



桃李の初恋はもちろん男の人
今までできた恋人ももちろん男の人


自分がおかしいことは初恋の時に気付いた
誰にも相談できず、1人で抱え込んで、もう全部投げ出したいのにどうすればいいかわからなかった



高校を卒業して幼い時から好きだった料理を勉強するために入った専門学校でやっと理解してくれる人を見つけることができた




それがこの店の従業員で桃李の親友の楽だ



楽はその頃から色んな男と遊んでいたけど、根は本当にいいやつだ
桃李の悩みを親身になって聞いてくれて、その頃の不安定だった桃李にとって楽は立っているための大切な支えになった



楽には本当に感謝している


けど……



「ねーねーおにーさん1人? 今日の夜暇なら俺と遊ばない?」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ