君と別れるための5つの条件
第4章 過去
「り……うり……桃李!」
「ひゃ、ひゃい!」
変な声出た、恥ずかしい……
「ふはっ、ひゃいって何? てか、早くしろよ。珍しく俺が料理したんだぞ。早くしないと冷める」
楽は声に出せて笑うのは我慢しているが、ツボったのかお腹を抱えている
桃李はそんな楽の隣に座ると楽のお腹に軽くエルボをぶち込んだ
「っ、イテッ! ほら、冷めないうちに食べるぞ。いただきます!」
楽に続いていただきますを言って料理を口に運ぶ
やっぱり楽の作る料理はすごくおいしい!
翔太も初めて食べる楽の作った料理の美味しさに思わず声を上げる
「おいしい!」
「だろ?専門学校時代も実技は桃李より成績良かったんだ。なっ、桃李?」
翔太は桃李にドヤ顔を向けるが桃李に冷たい目でにらみ返される
「頭の方は相変わらずだったけどね。それに、料理にそれだけ自信あるんだったら普段から調理手伝って」