
♂×♀時々♂×♂
第1章 自己紹介的プロローグ
俺は『夏瀬海斗−なつせかいと−』
いつも名前だけで
「夏生まれですか?」
って聞かれる。
嫌…冬生まれだから。
バイセクシャルだと知ったのは
中1の夏休みだった。
それまではちゃんと?
女が好きだった。
女だけが好きだった…筈。
小学生の頃、担任の若い男の先生を見て
ドキドキはしていたけど、
それが恋なのかもなんて…
これっぽっちも思わなかった。
中1の夏休みになって、
俺は初めてのキスを経験する。
勿論、相手は女。
クラスメイトのボーイッシュな娘。
告白されて付き合って
初めての遊園地デート。
ありがちパターンの
夕暮れ時の観覧車。
テッペンで俺達はキスをした。
触れるだけの臆病なキス。
それでも何となく…満足してた。
同じく夏休み中…
3回目のデートの時
これまたありがちな俺の部屋。
勿論両親は働きに出てて留守。
二人っきりの密室。
お互いの初めてを捧げ合った。
シーツに血が数滴滴ったが、
その頃俺は丁度?足に怪我をしていた。
『俺の血だ』
と言い張る俺に、
母親は別に疑う事なく
洗ってくれた。
女って、初めての時泣くもんだと
思ってたけど、
俺の彼女は笑っていた。
ケラケラと声を立てて
『痛くて死ぬかと思った』
と言いながら笑っていた。
変な女。
けど…そんな彼女が
俺は好きだった。
いつも名前だけで
「夏生まれですか?」
って聞かれる。
嫌…冬生まれだから。
バイセクシャルだと知ったのは
中1の夏休みだった。
それまではちゃんと?
女が好きだった。
女だけが好きだった…筈。
小学生の頃、担任の若い男の先生を見て
ドキドキはしていたけど、
それが恋なのかもなんて…
これっぽっちも思わなかった。
中1の夏休みになって、
俺は初めてのキスを経験する。
勿論、相手は女。
クラスメイトのボーイッシュな娘。
告白されて付き合って
初めての遊園地デート。
ありがちパターンの
夕暮れ時の観覧車。
テッペンで俺達はキスをした。
触れるだけの臆病なキス。
それでも何となく…満足してた。
同じく夏休み中…
3回目のデートの時
これまたありがちな俺の部屋。
勿論両親は働きに出てて留守。
二人っきりの密室。
お互いの初めてを捧げ合った。
シーツに血が数滴滴ったが、
その頃俺は丁度?足に怪我をしていた。
『俺の血だ』
と言い張る俺に、
母親は別に疑う事なく
洗ってくれた。
女って、初めての時泣くもんだと
思ってたけど、
俺の彼女は笑っていた。
ケラケラと声を立てて
『痛くて死ぬかと思った』
と言いながら笑っていた。
変な女。
けど…そんな彼女が
俺は好きだった。
