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腐男子恋愛物語

第3章 ~明人のピンチ~

◇腐乱寮・212号室◇

「う、うーん……。」

目が覚めると、体があまり動かないことに気付く。

「zzZZZ」

あぁ、そうか。

昨日も、護君の布団で護君に抱きつかれる形で、一緒に寝たんだった。

「んー……あっ、明人先輩…おはようございます…。」

僕から腕を離して、起き上がる護君。

「護君、おっはよ~」

護君が、腐乱寮に入寮してから10日が経った。

その間も、護君に抱きつかれながら何日か一緒に寝たり、1日に何回か抱きつかれたり、一緒に出かけたり、BLトークで盛り上がったりしている。

護君に抱きつかれるうちに、何だか心地良くなってきた。

何でかわからないけど凄く安心する。

◇腐乱寮の裏庭・物置小屋◇

「寮長、どうしたんすか?」

朝飯を食べ、部屋に戻ろうとした僕達は、寮長に呼び止められて裏庭の物置小屋まで連れて来られた。

「最近、物置小屋のドアが開きにくくなっててね
今日、とうとう開かなくなってしまったんだよ」

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