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Blast of Brilliant STARS

第7章 迷彩祭り

【millieさま・山】平安②



月明かりが散りゆく桜の花びらを照らす。

僕は簀子縁から眺める。


今宵の月はあの日の月のようで…。

記憶が戻される。


遠く離れた母屋から聞こえる管弦の音。

惹かれるように僕は自分のいる対の屋の庭に出てしまった。

普段ならそんなことはしないのに…。


美しい奏でと綺麗な月にその場から動けなくなった僕。

そこに現れた直衣姿の君。


昼間読んだ物語の源氏の君が目の前に現れたのかと思った。

「あなたは…」


凛々しい声が聞こえた。

その声に我に返り、僕は慌てて御簾の内に戻った。

男なのに女の姿をした自分を見られたことが恥ずかしく、消え入りたかった。


翌日、僕のもとに文が届く。

そんなこと今まで無かったから女房達が大騒ぎだった。

文から薫る香で昨日の光る君からのものだとわかった。

でも返事を返すことなんて出来ない。


相手は今を時めく御方。

僕などが返事をしていい相手ではない…。


届き続ける文と募る恋情。

諦めるために一言、返す。


『後生ですからお見捨て措きください』と。

なのに君は…。


「迎えに来た、青の姫…」

「櫻の君…」


あの時から…僕は君のもの。



とにかく明るいミリィさん
2015-10-22 17:52:44


〉戻ってきた!(笑)

そう、前のやつの続きっていうか
その前というか…。

500いっぱい書いたからその辺の説明なしで、
ごめん。

いちおう、そんなイメージ。

少しも甘くない、エロくない…。

お目汚し、失礼しました。

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