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Blast of Brilliant STARS

第10章 ジャポニズム②

【ちろ さま・バンビズ】



「潤くん,お大事にな」

怪我は完治して迎えてしまった退院

だからもうココに来る必要がなくなって

先生に逢うコトもなくなってしまう

「…っ,櫻井先生,あのっ…」

何度も何度も伝えようとした想いは
その度に言葉にする前に交わされて

もうチャンスは今しか残されていない,と
口を開いても

言葉を止めるように先生の指が唇に当てられた

「今はそれ以上は聞けない
でも潤くんが大人になって
まだそのまま想っていてくれたら
ココに逢いにおいで
ずっと待ってるから」

退院おめでとう,とふわりと
ベッドの上で抱き締められて

でもその腕はすぐに離れていった


「潤,早くしなさい」

迎えに来てくれた母さんの背中を追いながら

大人になるまで待っててね,と
気持ちを込めて

背後の大きな建物を振り返れば

廊下の窓からこっちを見つめる
櫻井先生の瞳と視線が絡んだ



ちろさん
2015-11-03 15:27:52


〉甘さもエロさもなくてごめんなさいっ(´・ω・`)


〉切ない‥青春の1ページね。

未成年の潤を優しくたしなめ、

待ってると約束してくれた翔先生、
カッコイイですわ…♡

大人になった潤と先生が再会し、
結ばれて幸せになれる未来を
願わずにはいられないわ。

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