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Blast of Brilliant STARS

第10章 ジャポニズム②

【のさまじょさま・大宮】鬼っ子②



瞬間、身体が熱くなった。

「智…」

「和…」

翻る刃が目に入った瞬間、身体が勝手に動いた。

ひらりと向かいの家の屋根まで飛び上がった。

いつもより跳ね上がった。


熱い…からだ、熱い…

「あぅ…さと…」

「和?」


「痛いよ…」

「え…?」

頭が割れるように痛い。


「和っ!?どうした!」

さっき殺そうとしたのに…

なんで…

「あああっ…」

「和っ…」



その時、屋根の上の和がゆらりと立ちあがった。

月明かりに照らされた姿は、妖しげに揺れてた。

俺を見るとにやりと笑った。


その口には牙。
頭には…二本の角。

髪がだらりと垂れ下がったかと思うと、一瞬で銀色に輝いた。

「白鬼になりやがった…和…」


和はその赤い舌を出して、自らの唇をべろりと舐めた。

「智、喰う」

短く言うと、飛びあがった。


月の影に入ったかと思うと、一瞬で俺の目の前に居た。

俺の首筋に噛みつくと、強く吸い上げた。


「くく…ウマイ。智」

「あ…やめ…ろ…」

霞がかかったように意識が遠のいていく。


「智、俺のモノ」

愛おしそうに、和が俺の首筋を舐め上げた。


俺の意識はそこで途絶えた。



のさまじょさん
2015-11-04 20:07:32


〉鬼っ子ニノ続編です…

ああ…なんで書いちゃったんだ…w
大人の鬼になっちゃいました。

んで、智を殺したか…?
このあと、手とか足とかもぎ取って食べる予定なのかな…?

もしくは、この後、智の身ぐるみ剥がして、ニノ攻めでピンク突入?

どちらかは、皆様のごそーぞーにお任せっ
ROSEか天青終わったら、鬼っ子ニノ書こうかな…なんか気に入っちゃったw



〉わぁあ…ダークでミステリアスな平安京ね。

ニノを斬らずに、心配までして…
優しすぎるわ、智。

殺さなくて安心したけど、
白鬼になってしまったのね…哀しいわ。

食べてしまった後で、自我を取り戻し
自責の念にかられる姿を想像しちゃうわ…

「食べる」は、まぁ色んな意味で…
ごそーぞーにお任せしますわ(笑)

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