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Blast of Brilliant STARS

第10章 ジャポニズム②

【millieさま・山、大宮】平安⑥



「僕のやったことは間違いだった?」

「和?どうしてそんな顔するの?」

和が僕を悲しい顔で見る。
それが辛い…。

「智の方がずっと悲しい顔をしてる。消えて無くなりそうだ…」

儚くなれるならその方がいいのかも…。

「僕が居なくなれば…皆幸せになれるんじゃ…」

「そんなわけない!智がいない幸せなんて有り得ない!」

小さく零れた本音を打ち消す声。

「そんな…なぜ?雅の中将がここに…」

僕の弟。
いつも太陽のように笑う人。
陰から見るだけの人。
会うこともないと思っていた…。

「私が呼んだ」

「和が?」

「智、泣くなよ。笑って」

「雅紀…」

そっと抱き締める雅紀の腕の中。
初めて触れた雅紀は逞しく、自分との違いを感じた。

「幸せになる方法を考えよう?櫻の君も二の宮様も潤も、俺も…智が幸せじゃないとだめなんだ」

「嘘…だって僕こと疎んじてるって」

「違う!ずっと守りたかった!俺に勇気も力もなくて…でも、もう迷わないから」


「智」和の優しい声。

「智」潤の包み込むような声。

「智」雅の力強い声。

「幸せになろう?」翔の声に光がみえた。


僕、幸せになっていい?



millieさん
2015-11-05 21:27:46


〉これで最後かな?

つづきは、今までの分も含めてSide by Sideに
纏められたらなぁなんて思ってます。
いつになるかはお約束出来ないけど(笑)

楽しんで頂けたら嬉しいです!



〉雅紀さんも再登場で、全員揃い踏みね。

愛され智は、平安も平成の世も一緒ね♡

揺れ動く智姫、いじらしくてたまらないわ!

幸せになっちゃってーー!!

楽しませていただいておりますわ♡

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