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【のさまじょさま・大宮】鬼っ子ラスト



智の牙が、僕の首筋に食い込む。

ああ…智…お願い。


「最後に、抱いて…？」


目を開けると、青い目が目の前にあった。

そのまま唇に吸い付いた。

着物の裾から手が入ってきて、僕を掴んだ。

「あっ…智っ…」


ぎゅっと僕を掴むと、ゆっくりと扱く。

熱が高まって、精を放つとそれを後ろに塗り付けられた。

智の熱り立っているモノを充てられると、ずるっと僕に入った。


背筋を走る、冷たい快感。

目の前を真っ白なものが覆う。

僕の髪の毛…

頭が熱い。

また鬼になった。


智の青い目が、一層輝いた。

牙を出しながら、ニヤリと微笑む。

黒髪が、バサリと落ちた。


髪の間から、喘ぐ僕をじっと見ている。

青い目。


「和…」

愛おしそうに僕を呼ぶ声…

「智…」

僕も精一杯の思いを込めて囁いた。


智が僕の中で果てると。

二人の姿は元に戻った。


僕たちは抱き合うと、手をとって京の街を出た。

いつまでも、二人だけで暮らすために。


俺達だけの鬼の棲家を見つけに。



のさまじょさん
2015-11-06 23:33:59


〉鬼っ子ニノの最終回。
って、これでええんかな？

人間上がりの鬼と、純粋な鬼は一緒に暮らせないって裏設定をここで発表しますｗ

ニノって実は鬼の女王様なんで。
あ、えっと実はある劇団の鬼ものの芝居の設定をお借りしました。

だから独りよがりなお話になってすいませーんｗ

ニノは鬼の女王様になるべく生まれた純血の鬼さん。

でも愛する人と本当に結ばれたら、鬼化は止まるのですた。
大野さんの鬼化が止まったのは、女王のお力です。

ではっ！さらばっ！



〉めでたしめでたしで、幸せ気分よ。

和鬼、智さんと出会えて良かったわね‥

クールジャパンな鬼物語、面白かった！


「のさまじょ☆ハーフ」で
鬼っ子シリーズ外伝「モノの子」が
113章から連載中よ。

こちらも素敵なお話なので、
ぜひご覧下さいませ♡


※ハーフの「モノの子」は、鬼っ子シリーズを原案にした別物なので、設定が板ショートと異なります。