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Blast of Brilliant STARS

第10章 ジャポニズム②

【みきちんさま・大宮】



目を開けると、どこまでも続く広い水面。

俺の立っている場所には水がない。

そして船が一艘。

そこには俺の愛する人が乗っていた。


「智、どこ行くの?」

「和、もうお別れだよ……」


船がゆっくりと動き出す。

「待って、智!」

その場から俺は動けない。


「俺は、和に愛されただけで十分」

「嫌だ、行かないで!」


「和には潤がいる、頼んでおいたからね」

「智!智!嫌だぁぁぁ」


目を覚ますと俺は急いで病院に行った。

病室のドアの前に潤が立っていた。


俺は潤を押しのけて病室に入った。

そこに映し出されたモニターには『0』という数字とまっすぐな線が流れている。


「うわぁぁぁぁ!」

叫んだあと、俺は意識を手放した。


目を覚ますと潤が俺を見ていた。

「大丈夫?」


「……うん。でも、どうして病院に?」

「智が夢に出てきたんだ……」


「えっ?」

「和を頼むって……」


俺は溢れ出る涙を止めることが出来なかった。

潤は俺を抱きしめて

「俺、智との約束守るから……」

ありがとう、智……


「幸せになってね、和」

窓から吹く風に乗って智の声が聞こえた気がした。



みきちんさん
2015-11-09 23:08:04


〉500文字って難しい……
話の流れが急すぎるね(笑)

さらばっ!書き逃げッ!!!



〉悲しいわ…今度こそハンカチ必須よ。

魂だけの存在になっても、和を案じて…

呼んで、最期を見届けてもらったのね。

智さんの想いが優しくて、切なかったわ。

潤くんは、ニノに密かに想いを寄せて、
大宮を見守っていた人…という立場かしら。

死してなお相手の幸せを願うって、素敵ね!

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