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Blast of Brilliant STARS

第10章 ジャポニズム②

【millieさま・さとくん②】



パタパタと廊下に小さな足音が響く。


「智!待って、走っちゃダメ」

白衣を翻して俺も走る。


止めないとまずい、それしか頭に無くて…少し先に見えた人影に大声で叫ぶ。

「翔くん止めて!」

「了解」

青いパジャマが白衣に包まれるのを見てしゃがみこんだ。

「智、ダメじゃん、走ったら発作起きちゃうよ」

「平気!起きないも…んんっ」

急にグッと胸元を握り締める智。

「翔ちゃん!」

「処置室行くよ!」


薬が効いて落ち着いた容態。

病室で翔ちゃんと二人、寝顔を眺める。


「なにが…あったの?」

「わかんない。回診に行ってもうすぐ退院出来そうだね?って声かけたら、急に飛び出して…」

「んんっ」

「さとくん?具合どお?」


「しょぅせんせ?かずせんせは?」

「いるよ…智、なんであんなこと!」

心配し過ぎてつい口調が強くなる。


「僕、退院しない…迷惑だから」

「さとくん?どういう意味?」


「弟、産まれたから僕、用済みなんだって。
パパ達ずっと来ないでしょ?」


悟ったような顔で話す智が切なくて思わず抱きしめる。

何とかしたいと思った。

「翔くん…」

縋るように呟く俺に翔くんが頷いた。



millieさん
2015-11-13 21:01:54


〉懲りずに申し訳ありません。

つい妄想が…爆発してます。

ほんと、ごめんなさいm(__)m

書き逃げ…します…



〉先生たちと離れたくないから、わざと
走って退院しないように…と思ったら、

そんな複雑な家庭の事情があったのね…

子供って、驚くほど大人をよく見ていて、
子供なりに気を遣ってるのよね。

大好きな両親のことなら、特に。

磁石先生の優しさも沁みるわ。

続きが気になるわ!

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