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Blast of Brilliant STARS

第11章 ジャポニズム③

【のさまじょさま・山】



翔様

貴方は僕の母でした。

親の居ない僕を、お国の役に立てるまでに育ててくれた貴方は、僕の父でもあり、母でした。

今までありがとうございました。

明日、出撃します。

鹿児島の空は、とても暗い。

ネイビイと黒を混ぜたような蒼の色です。

できるなら、カンバスに残したかった。

この手紙は検閲を受けますから、貴方に届くかどうかわかりません。

でもどうしても貴方に伝えたいことがあります。

翔様

僕は貴方を愛しています。

どうか、死ぬときは貴方の名前を呼ばせて下さい。

お国の為の出撃なのに、個人的な想いで最期を迎えることをお許し下さい。

さようなら





終戦を迎えた翌日、智の死亡通知と共に届いた手紙。

翔はそれを握りしめて泣いた。

いつまでも、いつまでも。

その嗚咽は止むことがなかった。



のさまじょさん
2015-11-15 14:45:32


〉やってしまった…

前から軍人モノを書いていた皆様に触発されてて…書いてみたかったんだよね…

知覧から出撃する特攻隊員達の遺書を読んだ時、涙が止まらなくて。

でもBLでやっちまっただ~~~☆
英霊の皆様ごめんなさい…
妄想だからゆるして…



〉知覧特攻隊ですね…!

こういう切な系はお山がハマりますねえ…

手紙形式って新鮮でステキでした!

あたしも前、特攻資料館で英霊たちの手紙読んだ時号泣しました。

思い出しちゃってまた涙…(;_;)

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