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Blast of Brilliant STARS

第11章 ジャポニズム③

【のさまじょさま・大宮】



今日も知らない男に抱かれた。

僕の商売は男娼。

戦場でお国の為に戦う男たちに抱かれるのが仕事。

無理やり連れてこられた大連で、まさかこんなことになるとは思わなかった。


「大野さん…好き…」

「俺も好きだよ…和…」


愛する人ができたのだ。

物心が付かないうちから、親に身体を売ることを強制されてきた。

だからこんなこと普通だと思ってた。


でも愛を知ってしまった今、大野さん以外の男に抱かれるのは、苦痛以外の何者でもない。


「和…どうした?」

「…なんでもないよ…」


布団の中で見つめ合いながら、大野さんが僕の頬を撫でる。

「辛い…の?」

「……ううん」

俯いて答えたら、抱きしめられた。


「ごめん…お前を落籍す金が作れなくて…」

「いいんだよ…しょうがないよ…」


あれだけ金を渡したのに、両親に売られた。

僕の値段はたったの300円。

でもそんな金、用意できなかった。


「気にしないで…」

大野さんは僕の手を握った。

決意のこもった目で、僕を見た。


「一緒に死のうか…和…」

ありがとう…その言葉だけで充分だよ…

「抱いて…」

僕たちはまた溺れる。



のさまじょさん
2015-11-22 00:09:00


〉疲れてるから、疲れてる話を書きたくなるのよ…

て、昨日と一緒やん!w

さっきまでうたた寝してたから、明日の更新分かかなきゃ~!汗

皆様感想ありがとう!
うへへ…
やっぱエロくてバカいのって、なんか知らないけど元気になるよねw

こんな暗いの書かなきゃよかったw



〉男娼にの、これは哀婉のスピンオフと捉えていいのですか?←(違)

にの男娼もいいですね…。

儚さでは彼も引けを取ってませんしねw

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