テキストサイズ

Blast of Brilliant STARS

第17章 ジャポニズム⑧

【mimiさま・にのあい】



「悪い、誰か作業頼めないか?」

まもなく定時って時に上司から持ちかけられた仕事。

金曜日に残業を喜んで引き受ける奴なんかいるわけなく、そしたら下っ端の出番になるのは当たり前。

「じゃあ、二宮…」

上手いこと言って免れようと思った時「それと相葉」って上司の手招きの先に口を噤んだ。

「こんなあるのかよ…」

会議室には修正が必要な冊子の山。

「よし、やるか!」

そう言って上着を脱ぎネクタイを緩めると、首と袖のボタンを外す。

捲り上げられた袖から鍛えられた腕が覗き、その一連の動きに見惚れてしまった。

「なに?」

「い、いえ。なんでも…」

やけに鼓動が煩くて顔が熱い。

そしたら部屋の狭さまで気になっちゃって、余計落ち着かなくなる。

予定なかったのかな。

金曜日に残業を引き受けるってことは彼女いない…とか?

作業をしながら向かいにいる相葉先輩を盗み見ていると、ふっと目が合いそうになって慌てて俯いた。

逃げ出したいのにまだ終わらない作業。

「最悪…」

「最悪なの?」

呟いた言葉を拾われて弾かれたように顔を上げれば。

「俺はお前とだから引き受けたんだけど」


mimiさん
2016-03-13 14:16:27

〉お久しぶりの投下でございます^ ^

安定のにのあいなので、さらりと受け取ってくださいませ♡


〉mimiさまの作品は、CPや受攻のワードを探さなくても「あいにの」って分かるから、毎回すごくリラックスしてお話を読めるわ♪
まさに安定の~…ね♡

余裕のA先輩と、可愛い片思いな後輩Nさんの、胸キュンオフィスラブ!
最後のセリフにズキュンよね♡

こちらの続編が、別サイトでのmimiさま短篇集「Beautiful World2」第一章にて書かれていらっしゃいますわ♡
ボリュームもラブも増し増しなので、ぜひご覧下さいまし。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ