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Blast of Brilliant STARS

第5章 ハロウィン②

【しーま さま・大宮】



「ニノ〜、リモコンは?」

「そこ、ボックスの中あんでしょ」


「ニノ、俺の携帯どこ?」

「さっきテーブルに置いてたでしょ」


「ニノ〜、あとでコーヒー淹れ、」

「…もううるっさいなアンタ!自分でやれよそんくらい!」


この人の家に行くと、いつもこうだ。

俺がひとしきり部屋を掃除してるのを余所に、自分はソファで寛いでどこか亭主関白感を出してくる。


「…なんだよ急に、」

大きい声で怒られて、拗ねた口調でコロコロを転がし、ラグの上を掃除するフリしてる。

「…怒った?」

「…は?別に?」


「…怒ってんじゃん、」

「…別に怒ってませんけど?」


ワイパーをかける俺を目で追いながらそう言う大野さん。ふと、この人をからかいたくなった。

「…アンタさぁ、俺がいないとなんもできないの?」

ラグを無駄にコロコロしてるつむじに話しかける。

「俺いなくなったらアンタどうすんのよ?」

「…困る、」


「え?」

「…俺お前がいないと生きてけないもん、」


振り向いて真顔で言ってのけた。

なによ、それ…。

ソファに近づいて、背もたれ越しに大野さんに口づけた。

「…俺もだよ、ばーか…」



しーまさん
2015-10-09 11:10:06


〉亭主関白=日本ぽい、ということで…。

ツンデレもビミョーですスミマセン!

連投失礼しましたw

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