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Blast of Brilliant STARS

第5章 ハロウィン②

【ちろさま・バンビズ】



ドーン……と大きな音をあげて夜空に浮かぶ花火

潤「…綺麗」


他には微かな風に揺れる木の葉の音だけで
静かな空間だから小さなその声もちゃんと聞こえる

どうしても花火を潤と見たくて
やっと見つけた人気のないベストスポット


翔「お前の方が綺麗だよ?」

ありきたりな言葉を囁けば
花火の灯りで浮かび上がった
白い首筋が赤く染まる


潤「…なにそれ
ってかなんでわざわざ和服なの?」


俺も隣に座る潤も今日は俺指定の甚兵衛

夜にこの恰好は寒い,とか文句ばっかりだけど

着てよ,って渡した時
一瞬見せた嬉しそうな顔,見逃してないよ?


翔「いいじゃん,和服でーと♡」

そう言えばまた顔を赤くして


潤「…ふーん」

って素っ気ない返事


帰り道繋いだ手の力が強くなって

潤「…ありがと。楽しかった」


精一杯の愛の言葉に
もうすぐ訪れる秋にはどんなでーとを計画しようか,と考え始める


赤く染まった葉の下
赤く染まる潤を見るのも良さそうだな



かぼちろさん
2015-10-09 13:36:49


〉あんまりツンデレじゃないけど1つ。

微妙な終わり方でごめんなさいっ。

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