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Blast of Brilliant STARS

第6章 ハロウィン③

【millieさま・山】都々逸・浴衣



「三千世界の烏を殺し、主と朝寝がしてみたい…」

明け方、隣に眠る君の声。


「え?なに?なんか言った?」

「ん?あぁ…都々逸。江戸時代のね?」


「どういう意味なの?それ」

「三千世界、つまり世界中のね、朝から騒がしいカラスを殺して、貴方とゆっくり朝寝がしたいってこと」


「今の僕たちみたいに?」

「そう、俺たちみたいにね?」


「もうちょっと寝る?」

「それはどっちの…寝る?」


「どっちでも…?」

「じゃ、遠慮なく」


翔くんに抱き締められる。

唇が肌を滑り、指があちこちをまさぐる。

はだけた浴衣が申し訳程度に身体を包む。


「智くん、浴衣が襦袢みたい」

「襦袢みたいって…僕が遊女?」


「違うよ、それだけ色っぽいってこと」


唇を啄まれ、舌を絡めとられる。

劣情を握られ身悶える。


「しょぅ…くん…もぅ…」

濡れた音と吐息が彩る世界を堕ちていく。




陽の光の中で翔くんが言う。

「さっきのあれ」

「三千世界?」


「そう、他にも解釈があるんだ」


『この世界の掟を破ってでもあなたと共にありたい』

これからも永遠に…君と。



milliカボチャさん
2015-10-10 16:21:10


〉失礼しました。

さて、自分のストック、書かなくちゃ…。

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