煩悩ラプソディ
第13章 オキテ破りのシェアハウス/all
心臓の音が、鼓膜の中に響いてる。
翔から触れられてるところが、じんわり熱くなるのが分かる。
翔「潤?体、熱くない?大丈夫?」
少し体を引き離して顔を覗き込む。
そして、潤のおでこに翔のそれがコツンとつけられた。
驚いた潤が顔を上げると、目の前にあった翔の唇が潤の唇を掠めた。
潤「…っ、ごめ」
慌ててまた俯く潤に、翔は優しい声で微笑みかける。
翔「潤、こっち向いて…?」
潤「…ぇ」
おずおずと顔を上げると、あの大きな瞳が目の前にきていた。