煩悩ラプソディ
第17章 笑顔に紛れた大怪獣/OAN
「…にの、」
「やだ…やめてよ、」
ぽつり名前を呼んだだけなのに、怯えたようにうるうるさせた目を向けてか細い声を上げるにの。
そんなに怖がんなよ。
おとなしくしてたら痛いことしないから。
少しだけ肌蹴たシャツを後ろから一気に捲ると、可愛らしい胸の粒が粟立つ肌の上でピンと立ってて。
「やっ、だめだって!」
「もう、静かにしてよにの。誰か来ちゃうよ?」
相葉ちゃんが困ったようにそう言いながら、震えるその粒をぐりっと人差し指で押した。
「ぁっ!や…やだぁ…」
きゅっと丸まるように背中に力が入って、まとめ上げてる手首もかくっと下に引かれそうになったから、仕方なく羽交い締める形にしてみた。
あ、これもこれでそそられる。
「やだっ、離してっ…」
「ねえ、まだそんなこと言ってんの?
言ったよね?わかるまでやめないって」
「あぅ…ぁんっ、」
両手で胸の粒を押し潰したり摘んだりして、相葉ちゃんがにのを真っすぐ見下ろしてる。
その度に上がるにのの可愛い声に合わせて、俺に全体重を預けるように沈んでくるから。
…俺けっこうヤバいぞ、相葉ちゃん。
にのの腰にモロ当たってんじゃねえか。
「…あ、にの。感じてんの?ここ、当たってんだけど」
にのに跨った相葉ちゃんが、口角を上げながらぐっと腰を擦りつける。
なんだにの、お前もヤバいんじゃん。
つうか相葉ちゃんも…
「…ふふ、俺もだけどね」
目尻に皺を作ってにこっと笑うと、手際よくジーンズのベルトをかちゃかちゃと外しだす。
前を開くと、もうすでに大きくなってる相葉ちゃんのソレ。
目の当たりにしたにのが、体を捩りながら声を上げる。
「っ!やっ…相葉さん待ってっ、」
「待てないよ。もう俺のこんなだよ?」
「やっ、こんなとこでっ、」
「…じゃあどこならいいの?」
窺うように覗き込まれたにのは、言葉に詰まって固まったまま相葉ちゃんを見上げてる。
それに満足したように一瞬ふっと柔らかく笑ったあと、近づいてきた相葉ちゃんの伏し目がちなその顔が真横のにのへと合わさった。