煩悩ラプソディ
第17章 笑顔に紛れた大怪獣/OAN
重なりあった俺たちの体温は、すでに誰のものかわからないくらい火照りを増している。
くちゅくちゅと音を出しながら、相葉ちゃんがにのにキスを繰り返して。
にのは俺に体を完全に預けて必死に相葉ちゃんを受けとめてるみたい。
「ふぅ、っ…」
「んっ…にの、」
じゅっと雫を吸い取って唇を離した相葉ちゃん。
体を起こすと、さっきと変わらない様子のソレをにのの顔の前に出して。
「ね、その可愛いお口で気持ちよくしてくれる?」
小首を傾げてそう訊ねると、にのに力が入って「やだっ!」と言いながら顔をぐっと横に背けて必死に拒否を表す。
こいつ、まだこんなこと言ってんのか。
どんなに抵抗したっておなじなのに。
相葉ちゃんがにのを見下ろしてる目線が俺に移ってジッと見つめられた。
…あぁ、なるほどな。
また近づいてきた相葉ちゃんは、顔を背けるにのの顎を掴んでくいっと正面を向かせる。
「にの…これ、おしおきなんだよ?わかってる?」
相葉ちゃんが優しく語りかけたところで、後ろから無防備な胸の粒をきゅっと摘むと。
「んあぁっ!…ぅっ、」
ピクンと体を跳ねらせて声を上げたにのの口に、すかさず相葉ちゃんがソレを押し込んだ。
ここからの景色はなかなか刺激が強い。
くぐもった声を上げるにのをちらっと覗き見ると。
相葉ちゃんのを咥えさせられたその口からは、涎が顎を伝ってて。
耐えるようにきゅっと閉じられた目尻には、小さな涙の粒が光る。
それを険しい顔で、でもどこかうっとりしたような相葉ちゃんが額に汗をかきながら見下ろして。
…なんだこれ。
めちゃくちゃエロいじゃねえか。
「はぁっ、にの…上手だよ、」
「っ、ぅ…んぅ、」
「…にの?」
にののふわふわの前髪を撫でながら相葉ちゃんがそう言うと、薄く目を開けて見上げたその目尻からぽろっと涙が零れた。
その姿に一瞬きゅんとしてしまった。
この感じ、これってあれだよな。
"背徳感"ってやつ。
イケナイことしてるって思うほど、そそられる。
…ふふ、俺ってこんな変態だったのか。