煩悩ラプソディ
第17章 笑顔に紛れた大怪獣/OAN
「はぁっ、にのっ…こっち向いて、」
途切れながら相葉ちゃんがそう言うと、俺の首に巻きつけられたにのの左腕をとって後ろに引っ張った。
否応なしに捩られる上半身。
驚いて振り向いたにのに相葉ちゃんが続ける。
「お前さっ…ほんと、わかってんのっ」
なおも揺さぶりながら険しい顔でにのを見つめる。
「自覚ねぇんだよっ、いっつもっ…」
「ぁっ、はっ、んっ」
「大概にしないと…もう知らねえからっ、」
「ぁんっ!ぁ…や、やだっ…」
左腕を後ろ手にして責め立てながら一際腰を打ちつける相葉ちゃん。
やっぱお怒りなんだな、今日は。
「悪いと、思ってんのっ?んっ、」
「あぁっ!ぅ…ごめっ、」
「思ってんのっ?…んなら言えよっ、」
「やぁっ!ぁっ、ごめん、なさいっ、あいばさ…」
ガツガツ打ち抜かれながら、にのが相葉ちゃんにごめんって言ってる。
チラッと目線を奥にやると、にののソレが勃ち上がってて先端から透明な蜜を垂らしていた。
おいにの…
お前どこまでエロかったら気が済むんだよ。
「じゃあ…大ちゃんにも謝んな?」
律動を止めてそう言いながら腕を離すと、にのはかくっと俺の胸元に凭れかかってきた。
はぁはぁと肩で息をしながら、胸にぴったりつけられた顔をゆっくりと上げて。
「ぁ…はぁっ、ごめなさっ…おおのさんっ、」
汗の粒が光る額と、紅潮した頰と。
涙で揺れるうるうるの目と、薄い唇から発せられた"ごめんなさい"。
…間近でこんな爆弾落とされたら逃げ場ねえじゃん。
今日イチ可愛い顔でんなこと言われて…
どうしてくれんの、相葉ちゃん。
最高潮にドクドクしていると、にのの体がふわっと浮いて相葉ちゃんが抱え直したようだった。
「ちゃんと言えたね。じゃあごほうびあげる、」