煩悩ラプソディ
第17章 笑顔に紛れた大怪獣/OAN
「はぁっ、もっ、俺っ…やっばいかもっ、」
相葉ちゃんが顎からポタポタと汗を滴らせながら最後の追い込みの体勢に入った。
右手はがっちり腰を掴んで、左手で激しく動かしてるにののソコからはぐちゅぐちゅと音がしてる。
「あぁっ!だめだめっ…やぁっ、くるっ…」
にのも辛うじて支えてた左腕が崩れて、俺の肩にまた凭れかかってきた。
その顔を引き起こすようにして正面を向かせると、鼻先が触れ合うほど至近距離になって。
今にも零れそうな涙を堪えるように快感に顔をしかめたにの。
「…イけよ」
まっすぐ見つめたまま囁くと、にのの体がびくっと跳ねた。
「っ!ぁ、やだやだっ…ぁんっ、あぁっイクっ…!」
「ふっ、あぁっ、イ、クっ…!」
「くっ…」
にのの高い喘ぎ声とともに、相葉ちゃんの手に収まりきらなかった熱いにのの白濁が俺のに滴る。
そしてすぐに相葉ちゃんもキツく目を閉じて、ぎゅっと腰を押しつけながらにのの中に熱を放った。
俺はそんな二人の絶頂の顔を間近で見つめながら、静かににのの手の中に同じく熱を吐き出した。
抜け殻のように脱力した俺たちは、折り重なるようにそのまま動けずにいた。
はぁはぁと乱れた呼吸だけが部屋に響いて、傍らで俺の胸に突っ伏すにのの髪が頰に当たってる。
あぁもう、ぐっちゃぐちゃだな…。
あー…ソファとか。
あ、衣装も…買い取りだな、こりゃ。
どうしよ、どう説明すんだ、これ。
めんどくせえな…。
いや、だけど…
最高に気持ち良かったなあ…。
にのの気持ち良さそうな顔…
相葉ちゃんのオスの顔…
見てるだけでこんなに興奮するなんてな。
ふふ…なんかクセになりそ。
ぼんやり天井を見つめてそんなことを考えつつ、眩しすぎる蛍光灯から逃れるように重くなるまぶたに身を任せた。