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煩悩ラプソディ

第5章 愛情注ぐ理由はいらない/ON






「…も、シャワーいっか」

「え?」

「…ダメだ、ガマンできない、俺」



眉を下げてへへッと笑い、またゆっくりと口づけてきた。


唇が触れて舌が絡まるにつれて、ジンジンと疼く中心。


いつも頭の中で想像してる大野さんと、こんな風に求め合う日が来るなんて。



…キスだけで、ヤバい。



唇の甘い刺激のせいで、密着させた大野さんの体に俺の中心が意思とは関係なくその存在を主張しだす。



「…にの、気持ちいいの?」



唇を離すと、下にチラッと目を遣って微笑む。
恥ずかしくて顔が火照ってしかたない。



「俺も…気持ちいいよ」



切なそうな目で見つめられて、またジン…と熱く疼いた。



「ねぇ…にのはさ、一人でシてんの…?」

「えっ、」

「や…俺は、シてるから…
お前のこと考えて…」



酔ってるのか恥ずかしいのか、顔を赤くしてまさに恥ずかしいことを言っている。



急に何言ってんのこの人!


でも…大野さんも俺のこと考えながら、なんて。


…恥ずかしいけど、すっごい嬉しい。



「…うん、シてるよ?
あなたのこと考えてる…」

「ほんと?」

「…うん」

「…じゃ、見せて?」

「は?」

「見たい、シてるとこ」

「…は、なに言ってんの!?」



予想だにしないセリフに思わず声も大きくなる。



シてるとこを見たいだって!?

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