煩悩ラプソディ
第31章 未だに勢力まだ拡大中/AON
指を抜き差しする度に響くくちゅくちゅという音と、にのが相葉ちゃんのを含んでじゅるじゅると唾液を絡ませる音。
左右から聞こえてくる何ともイヤらしいその音に、俺の中心も段々熱を持ちだしてきた。
やべぇなマジで…
俺の知らないこんなエロい二人がいたなんて。
俺ガマンできっかな…
けど、ここで身動きでもしたら元も子もねぇから。
こりゃある意味地獄だな…
「くっ…はぁっ…にの、気持ちい…」
いつの間にか抜き差しする指が増えた相葉ちゃんの顔が、にのの懸命な奉仕で快感に歪んでる。
その言葉を受け、右脚をラグに着けて支える格好のにのが口を窄めたりしながら頭を上下に動かしだして。
自分自身も後ろの快感に耐えながら、相葉ちゃんを好くしようとするにの。
「んっ…いっかい、イクっ…?」
「っ、あっ、待って…!にののナカで、イク…」
『こっちも出来あがったし』と言いながらずるっと指を引き抜けば、小さな声を上げつつにのが相葉ちゃんのから口を離した。
はぁっと息を吐いた相葉ちゃんは完全に雄の顔で、すでにうっすら額に汗も掻いている。
無言で勢い良くセーターを脱ぎ捨てて臨戦態勢になったかと思えば、きょろきょろと辺りを見回していて。
ん?なにして…
…あ!ゴムか!
あ~さっきのボックスのとこにあんだよなぁ…
あっちゃあ~…そこまでは教えてなかったもんな。
気付けっ!そこ!そこにあるからっ!
届くはずもない念力で三段ボックスと相葉ちゃんを交互に見遣っていると、そんな相葉ちゃんの様子に気付いたにのが窺うように口を開く。
「…どしたの?」
「あ、いや、ゴムねぇかなぁって…」
「……いいよそんなの」
「えっ?」
「…いいって、べつに」
…おい、さり気なく言ってっけどちょっと待て。
俺の時は絶対ゴム着けさせるのに!
「え、いいの…?」
「うん…」
「ってことは…ナカに、」
「っ、いいってばもうっ」
こんな時までちゃんと確認を取ろうとする相葉ちゃんを制するように、四つ這いしてきたにのが相葉ちゃんの太腿にゆっくり跨って。
「もう…いいから早くしてよ…」
そう呟いた丸まった背中がきゅっと縮こまり、相葉ちゃんの顔を両手で包むとそっと頭が傾けられた。