煩悩ラプソディ
第31章 未だに勢力まだ拡大中/AON
にのの真っ白なお尻に両手を添えた形の相葉ちゃんの筋張った手が、時々さわさわと腰辺りをまさぐるのもやけにイヤらしい。
にのはにので、その手つきに合わせてゆるゆると腰を揺らし焦れったさをアピールしてるみたいで。
「にの…」
「…うん?」
「俺もう、無理っ…」
「ぁっ、やっ…」
切羽詰まった相葉ちゃんの声が小さく届くと、それを皮切りににのが相葉ちゃんの上で跳ねだした。
結合部からリズム良く漏れるぐちゅぐちゅという音が、この小さな空間に漂い耳に纏わりつく。
「あぁっ…やっべっ、」
「ぁんっ、あっ…やっ…」
正座するように跨るにのは、段々と激しくなる相葉ちゃんの突き上げに堪らず腰を浮かせる。
「あっ、こら、もう…」
微かな抵抗に気付いたのか、相葉ちゃんがにのの両膝の裏に手を入れ急にぐっと持ち上げて。
「えっ、な…、っ!いやぁっ!」
支えられずに体の重みで深く挿入され、一段と高い声がにのから上がった。
肩口にぎゅっと必死にしがみつくにのを抱き締めつつ、激しく上下する二人の体。
にのの肩越しからやっと相葉ちゃんの顔が覗いたと思ったら、その余りにも雄々しい顔にどくんと熱が駆け巡った。
額に汗を光らせ、快感に耐えるように眉間に皺を寄せて。
拠り所に縋るようにしがみつくにのを大きな両腕で抱き締める姿に。
やっべぇな…
相葉ちゃん…
めちゃめちゃかっこいいじゃねぇか。
あ~…ちょっとマジでやべぇぞこれは。
二人から漏れる音に紛れて、実はブランケットの中でも地味にヤラしい音が響いてる。
さっきから止め処なく溢れてくる先走りで、俺の手も意味もなく滑りが良くなった。
この空間の声と音と映像が、この上ない興奮材料になってんだ。
「んっ、ほらっ、いいトコっ、当たってんのっ…?」
「ぁんっ!いっ、やぁっ…もっ、まーく…あいばく、」
…お?
お?お?
今『まーくん』て言おうとしたよな?
言い直したけど、明らかにあれは『まーくん』だった。
そっか、二人のエッチの時はそう呼んでんのか…
ふふっ…可愛いな、にののヤツ。
そっかぁ、俺も呼ばれてぇなぁ…
『さとしっ…!』
…なんつって。