テキストサイズ

煩悩ラプソディ

第31章 未だに勢力まだ拡大中/AON






「にの、掴まってて…」


耳元で囁くと、にのの背中と後頭部を抱いてゆっくりソファに倒す相葉ちゃん。


少しも離れたくないという様にぎゅっとしがみついたままのにのに、そっと体を離した相葉ちゃんがちゅっと優しいキスをする。


久し振りに見た、ソファに沈むにのの横顔。


珍しく掻いてる汗で前髪が額に張り付き、ピンクに染めた頬でうっとりと相葉ちゃんを見上げてる。



あぁ、これだ。


完全に相葉ちゃんに堕ちてる時の顔。


この、全てを相葉ちゃんに委ねてもいいって感じの瞳が堪らなく唆られんだ。



「はぁっ…もう、すげー気持ち良い…」

「んっ…俺も、」


腰を折り至近距離で囁く相葉ちゃんに首に腕を回して小さく頷くにの。


会話の間も、ぴったり密着した肌と肌は時折淫らに揺れて。


「んふっ…も、俺…すぐイっちゃうかも、」

「やだ…まだだめ…
もっと気持ち良くしてよ…」


横顔でも十分にわかる蕩けた表情で、微かに顔を横に振りながら甘えたような声でそう呟かれた言葉。



うっわ、マジかっ…!


そんな顔と声で…反則だろっ!



「…っ、わかった…
めちゃくちゃ気持ち良くしてあげる…」


一瞬の間の後そう返した相葉ちゃんの瞳が、きらりと光ったように見えた。


するとにのの両腕を首から外し、手首を掴んでにののお腹に置いて。


深く挿入していた腰をそろそろと引くと、次の瞬間ずんっと勢い良く打ちつける。


「っ!いやぁっ!あっ、あっ、やっ…」


一際大きな肌と肌がぶつかる音が聞こえたかと思えば、それから怒涛の荒波がにのに襲いかかった。


「ぁん!やっ、だっ、あいばくっ…」

「くっ…はぁっ、気持ち良くっ…してやるよっ…!」


途切れることのないぐちゅぐちゅという音に合わせて俺の手の動きも速まっていく。


にののお腹に置いた両手の傍には、反り返ったにののが律動に合わせて揺れていて。


相葉ちゃんがにのの手をそこへ誘導し、硬く主張するそれに一緒に手を重ねた。


「ほらっ…触ってみっ?気持ちいい、からっ…」

「ゃんっ!あぁっ…ぅあっ、いいっ…あいばくっ、」


ガツガツ腰を打ちつけながら、にのの可愛らしい手に相葉ちゃんの手が重なって上下に擦り上げられていく。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ