煩悩ラプソディ
第5章 愛情注ぐ理由はいらない/ON
うわ…そんな声出すの?
ヤバいでしょ…そんなの…
大野さんの胸元にぴったり顔をくっつけて、硬くなった突起を舌先で転がす。
その度に面白いように反応する声が頭上から聞こえ、俺自身も煽られる。
「に、の…ぁん…ヤバ…い」
喘ぎの合間に絞り出すような声が聞こえて顔を上げると。
うっすらと目を開けて、口を半開きにして短く息をする大野さんの視線とぶつかった。
「も…イっちゃう…?」
「うん…ぁ…も、ダメ…かも、」
大野さんから視線を外さずに、右手の動きをさらに早めて絶頂を促す。
手に絡まった液の摩擦音と快感に耐えるその表情が煽情的で、俺の脳内を刺激する。
「ぁっ…も、あぁっ!
かずっ…かずぅ…!」
下の名前で呼ばれて中心がジン…と疼いた。
それも束の間、一際声が大きくなったと思ったら次の瞬間右手の感触が変わって。
えっ、あ…
受け止めようと咄嗟にソコに顔を近づけたが一秒遅かった。
頰にかかる、熱い液。
睫毛についたその白濁で目の前が滲む。
小刻みに震える手中のソレにも熱い液が滴り右手を伝っている。
…マジか。
やっちゃったよ。
これってその…顔射ってヤツ?