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もうダメだ。


ヤバい、抑えらんない。


こんな感覚今まで知らなかった。


これほどまでに奥の奥から湧き出てくる自分の欲求の存在を。


頭では落ち着けって自分に言い聞かせてるつもり。


でももう止められそうもない。


もう…


にのが、にのの全部が欲しくて堪らない。



「っ、はっ…んっ！」

「……にの、」


激しく合わせていた唇を離し際、グッと下半身を押し付ける。


名前を呼び、絶え間なく揺れるうるうるの瞳をジッと見つめて。



…にの、お前が欲しい。



静かに肩を上下させながら心の中でぽつり呟くと。


一度きゅっと結んだ唇がまた微かに開き。


「……いいよ」


はっきりと溢したその言葉には、どこか力強ささえ感じるほどで。


ゆらゆらと揺れている瞳の奥には決意の色が宿っているような。


「……いいよ、相葉くん」

「っ…」


そう言って繋いだ手を解き、首の後ろに回ってきた腕にグッと引き寄せられ。


俺の唇を見つめながら目を伏せるにのの顔が近付いてきて。


下から迎えるように深く重ね合わされた。


そんなにのの行動が俺のブレーキを完全にダメにしたんだ。



「はぁっ…あっ…ん、」

「にのっ…」


首筋や顔中に唇を滑らせながら分厚いパーカーの上からその体を弄る。


怖がらせないようになんて意識はすでにどこかへ去っていた。


欲するままに動く手は裾の中へ。


直に触れたにのの素肌の滑らかな感触に、更に下半身に熱が集まって。


「っ、あっ！んっ…」


さわさわと指先を這わせる度に上がる高い掠れ声。


第一声の反応にまだ恥ずかしさがあるのか、どこか我慢しているように抑える声色。


そんなことしないで。


全部見たいんだ。


にのの全部。


俺だけに見せてよ。



「あっ…！や、だ…ちょっ」

「…感じる？」

「まっ…んんっ、」

「ねぇ我慢しないで」

「っ、はっ…」

「出して、声…」


ぷっくりと腫れ上がった小さな尖り。


それをきゅっと摘まめば、身を捩りながら顔を背ける仕草をするから。


晒されたほくろのある頰にちゅっと口付けてまた耳元に唇を寄せて。


「…にのの声好き。もっと聞きたい」