無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

ゆっくりとストロークを繰り返す度に漏れる小さな声。


その高めの喘ぎ声にどうしたって興奮を煽られる。


「ぁっ、あっ…んっ、」

「はっ…あぁ…い、」


これほどゆっくりな動きなのに次々に襲いかかってくる快感の波。


俺の形に馴染んだ入口がきゅうっと締め付けてくる感覚に持っていかれそうになる。


初めて知った心地に呑み込まれてしまいそう。


もういっそこのままにのに溺れてしまいたい。


「はっ、ねぇ…」

「っ、え…？」

「いい…？きもち、い…？」


言いながら虚ろな瞳を向けてくるにのに、またどくんと熱が昂る。


「うん…もう、すげー気持ちいっ…」

「あぁっ…やっ、」


くっと中を擦るように押し上げれば、またきゅうっと絡みついてくる感覚に身震いがした。


あぁもう…


ダメかもっ…


「にのっ…」

「うぁっ！」


迫り上がる熱を抑えられず、にのの腰を掴みぐっと引き寄せて。


それまでゆっくりと保っていたストロークを少し速めたら。


「んぁ、あっ…やっ、待っ、て！」

「あぁっ、ごめ…にのっ…」


揺さぶる度に解した滑りの音が響いて、聞こえるその音にも興奮が高まってくる。


全身で俺を受け入れようとしているにのの背中はきゅうっと縮こまり。


首に回された腕にもぎゅっと力が入ってきた。


「はぁっ、いいっ…にのっ、気持ちいっ…」

「あっ、やっ、あいばくっ…」


しがみつくように擦り寄ってくるにのが愛おしくて堪らない。


お互いの耳元に唇を寄せて、漏れ出る吐息と喘ぎが脳内を支配していく。


「うっ、あ…も、やばっ…俺っ、」


ストロークの度に縋りついてくるにのの中。


それが今感じる首元の温もりと似ていてどうしようもない感覚に襲われ。


「んっ、あいばく…」


揺さぶる景色の中、そっと顔を離したにのがその唇を薄く開き。


「俺もっ…俺も、すきっ…」

「っ…！」


揺れながら唇を押し当ててきて。


普段聞くことのないストレートな表現に、昂りが出口を求めて一気に加速する。



あぁ、もうダメだっ…



「あぁっ、にのっ…も…イっ、クっ…！」


ぐっと抱き込むようににのの頭を支え、導かれるままに最果てへと昇り詰めていった。