煩悩ラプソディ
第40章 寝ても覚めても首ったけ/AN
唇を合わせたまま手探りでその場所へと辿り着けば。
「ぁんっ…」
呼吸のタイミングで漏れた喘ぎと、やわやわと揉みしだく形を成したソレに興奮が高まってくる。
「そっちこそガチガチじゃん…
あとすげぇヌルヌル」
「んっ、や…」
ゆるゆるのウエストから手を差し入れて下着の上から撫で上げて。
しっとりと熱がこもったソコは湿っていて、上向いた先っぽからは液のりみたいに滑らかな感触が指を擽る。
「すっごいよココ…どうしちゃったの?」
「んやっ…も、早くっ…」
段々と荒くなってきた息遣いと潤ませた瞳で見上げられ。
それに加えて早く早くって急かされたら俺だってもう止めらんないよ。
「触る?こっち先にする?」
縋るように見上げてくるにののお尻を手の平で撫でて、目指した場所を布越しに中指でクニクニと刺激すれば。
「あっ…はぁっ、うん、そっち…」
ぴくんと反応して熱い吐息を漏らす潤んだ目元。
"目は口ほどに物を言う"ってよく言うけど、エッチの時のにのはまさにそんな感じ。
口で言わなくても欲しい欲しいって全力で訴えてくるのが可愛くてしょうがない。
けどたまにはちゃんと言ってほしいから。
ついちょっと意地悪しちゃうんだよね、エッチの時だけ。
「なに?ココどうしたらいい?」
「ぁっ…も、ねぇ…早くっ」
「なになに?言ってみて」
「もっ…、指…これ、挿れて…」
余程恥ずかしいのか首元に顔を伏せて、動かさない俺の中指を取って誘導しだしたにの。
自分で宛てがってるクセに緩い刺激にまた肩を揺らしてる。
「待ってよ、このままじゃ無理だから」
言わせといてオアズケ食らわせるなんて俺ってばほんと意地悪。
けどちゃんと待ってるこの顔も見たいからさ。
これからいっぱい蕩けさせてあげるから待ってな。
ベッドサイドからローションを掴み取りビュルっと指に纏う。
その間に下着と短パンをするりと脱ぎ捨てていたにの。
少しの時間も勿体ないとでも言うように準備万端な様子に思わず顔も綻ぶ。
仰向けで待つその顔はすでに期待でふわふわのゆるゆる。
ゆっくりと覆い被さる間もずっと俺のこと見つめてくるんだもん。
もう堪んないってば。