煩悩ラプソディ
第40章 寝ても覚めても首ったけ/AN
久し振りのソコは固く閉ざされている。
と、思ってたら。
「ふっ、あ…」
入り口に液体を馴染ませてそのまま慎重に指を進めると思いがけずすんなりと呑み込まれていって。
狭いと思っていたナカは何の反発もなく奥まで辿り着き。
「あぁっ…いいっ、」
「…ねぇにの、もしかしてシた?」
ギュッと目を瞑っていたにのに真上から問いかける。
我慢できなくて一人でシちゃった?
しかも後ろを?
「ん、だって…」
「うん?」
「も、限界だったし…」
乱れた前髪から虚ろに覗く瞳はゆらゆらと揺れていて。
同時にきゅんと指を締め付けられ。
「相葉くんのと思って…」
「…うん?」
「相葉くんとシてるって思って…昨日…」
別にそこまで言わなくても分かるのに、今日のにのは魔法にでも掛かったみたいに素直におしゃべりする。
そんなこと言われたら意地悪なんかしなくても十分じゃん。
「ふふっ、そっか…我慢出来なかったの?
そんなにシたかった?俺と」
「ん…」
コクンと頷く火照った頬を見届けて目を閉じながら顔を近付けた。
迎え入れてくれる唇もしっとりと熱くて、すぐに舌を絡ませた深いものに変わり。
もうほとんど解す必要のないソコからはスムーズに出し入れできる音がこだましていて。
俺のこと思って一人でシてたなんて…
ほんと最高だよ、にの。
ぐちゅぐちゅという粘着音が鼓膜を刺激する。
早く、早くって。
にののナカがそう言ってるみたい。
もちろん俺のだってソコに包まれるのを想像して張り裂けそうなんだけど。
「はっ、あ…ねぇもういい…?」
「ん…もういいかな」
首に回していた腕を緩めたにのの声が鼻先で留まって。
と同時に引き抜こうとした指をまたキュッと捕らえられた。
「やっ…」
「いやじゃないの。離してくんないと俺の挿れれないじゃん」
「ちがっ、ぁんっ…」
不随意だって分かってるけどこんな反応されちゃうとほんと堪んない。
ズルっと引き抜いた指はローションの滑りを纏ってドロドロに濡れている。
それをそのまま俺のに纏わらせつつ、横たわるにのへボトルを差し出した。