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例えばこんな日常

第13章 二宮マナブ/AN




~漁港にて地元料理の調理開始~



(サンマを捌く相葉を見つめる二宮)
渡「ほら、新弟子にちゃんと腕前見せとかないと」
澤「そうっすよ、包丁王子の威厳を」
相「おう、しっかり見とけよっ」
二「はい、勉強させてもらいやす」
(二宮、手を前に組んでぺこり)
(相葉、順調にサンマを捌いていく)
渡「ニノは料理とかするの?」
二「いやまったく」
澤「外食が多いんすか?」
二「外ではほとんど食べない。もっぱら出前です、わたし」
相「おなじの夜も食べるもんね」
二「そう、8時にまたおんなじの持ってきてっつって」
澤「え、嘘でしょ!?」
渡「いや~俺考えらんないわそれ」
相「よしっできた!」

(相葉が捌き終わったサンマをタタキにする二宮)
二「え、これでいいの?」
相「ん、もうちょっと」
二「まだいい?」
相「もうちょい」
澤「ふはっ、新弟子タメ口じゃないすか」
相「あっ、お前なにタメ口こいてんだよっ」
二「すいやせん師匠っ」
渡「相葉くんも普通に返してたじゃん」

(サンマのなめろうを捏ねる二宮)
二「いやぁ~これ…くぅ、」
(生々しい感触に顔を歪める二宮)
渡「これをハンバーグみたいにして焼きますから」
澤「二宮さんハンバーグ好きでしたよね?」
二「好きですね」
相「ほんと好きだよね。ご飯行ってもハンバーグあったら絶対頼むよね」
澤「へぇ~。お二人でご飯とか行くんすか?」
(二宮、捏ねながら相葉を見る)
相「…二人はあんまりないよね?コンサートの後にメンバーでご飯行くとかはあるかな」
渡「え、嵐ってどんなとこ行くの?」
相「どんなって別に普通のお店ですよ。ねぇ?」
二「ふつうふつう。お寿司とかお鍋とか…」
相「くふっ、にの食べらんないけどね」
澤「え?」
二「いや俺生モノ苦手なのよ」
渡「え、寿司屋行って寿司食わないの?」
相「うん、茶碗蒸しばっか食べてんの」
二「ひたすらみんなの茶碗蒸し回収して」
(食べる仕草をする二宮)
澤「ふははっ、もうなんかさっきから二宮さんの食のエピソードが独特すぎて」
相「それでも黙ってついてくるからね」
二「それでうまくいってるんですよ、我々は」
渡「ニノの我慢のおかげなんだ」
澤「嵐の絆は茶碗蒸しで保たれてると」
二「んふふっ、そうなのよ」

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