無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

「ねぇにの…もっと欲しい？」

「…ん」

「これじゃ気持ち良くない？」

「んなことっ…ない…」

「ふぅん…」


せっかくいつもの体位に戻そうかと思ったのに、そんな強がりを言うもんだから俺もつい意地悪したくなっちゃう。


「俺はもっと気持ち良くなりたいからさ、にのもっと動いてくんない？」

「え…」

「まだ足んないから」


にのはいつだって受け身だから。


勝手知ったる俺にとっては、にのの気持ち良くなるポイントなんて瞬殺なんだけど。


今日はとことんここからの眺めを楽しませてもらおうかな。


にのをじっと見つめていると、頬と目元を更に染め唇をぎゅっと噛んで。


さっきよりも格段に動きが良くなった前後運動に、危うく俺も持ってかれそうになる。


「ぁっ、あっ、あいばさっ…」


俺の名前を呼びながら腰を淫らに動かす様に目を奪われて。


次第に前後運動では物足りなくなったのか、上下に小刻みに動かすようになり。


その度に当たる俺の恥骨とにのの臀部から、リズム良く音が響きだす。


「あっ、いいっ…奥っ…当たるっ」

「はぁっ、やっべ…にのっ、気持ちいい…」


お互いの吐息の合間に、勝手に漏れてくる言葉。


そしてリズム良く刻まれる音に合わせて、にののソレも裾から完全に顔を出して揺れている。


先端から透明な密が俺の腹に垂れるのを眺めつつ、そろそろ俺も限界が訪れそうで。


「にのっ、おいで」


ぐいっとにのの腕を引っ張り腰を折らせて、挿入したままうまく体勢を入れ替えてにのを組み敷いた。


いつも見ているこの光景にこれから訪れる悦楽を重ねて、期待に体の芯がざわめきだす。


「…にの、一緒に気持ち良くなろっか」


至近距離でそう囁けば、いつものように蕩けた瞳で肯定してくる。


ちゅ、と久々のキスをひとつ落とすと首に纏わりつくにのの腕。


衣服の感触は相変わらず違和感があるけど、にのの中にいるこの感覚は嘘偽りない確かなもの。


耳元で俺の名前を呼んで快感を露わにするにのと、最果てへと一緒に突き進んだ。