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例えばこんな日常

第22章 罪深きボルテージ/AN






だめっ…
そんなにしたらっ…!



「んっ、あいばさんっ…も、だめっ…!」

「え?もうイっちゃうの?」


恥ずかしさと気持ち良さと、あまりに真っ直ぐ見つめてくるその目に耐えられなくて。


「もうイクの?ふふっ、俺の手そんなに気持ち良い?」

「あんっ!も…だ、めっ…!」

「あ〜あ…まだ気持ち良くしてあげたかったのに」

「ぁっ、あっ…ご、ごめんなさっ、」



あからさまに残念そうな顔をされて、こんなのいつもの謳い文句だって分かってんのに。


分かってんのに…



「くふ…いいよ、イって。イクとこ見ててあげる」

「あっ、やっ…いやっ!」

「ほら…イケよ」

「あぁっ!イっ、クっ…!」


擦られる感覚とぐちゅぐちゅと響く音がシンクロして。


それに相葉さんの低い声に後押しされるがまま、包まれていた大きな手に熱い白濁を吐き出した。


途端に襲う脱力感。


反射的に瞑った目をそろりと開ければ、ぼやけた視界に映る相葉さんの顔。


うっとりという言葉が当てはまるような表情で見下ろされ、段々と合ってきた焦点はしっかりとその色を捉えた。


「…すっごい可愛かった。気持ち良かったね…」

「ぁっ…」


ちゅっと頰にキスをされて"可愛い"のセリフにまた反応してしまう。


相葉さんの前で相葉さんに見られながら、相葉さんの手で追い立てられて。


全てを晒してるようなこの状態で今更恥ずかしさなんてと思うけど。


やっぱりイった後は恥ずかしくて、いつもそれを誤魔化すようにすぐに態勢を入れ替える。


今度は俺の番…


そう思って起き上がろうとしたら、ぐっと体を押さえ込まれて。


驚いて目を向ければ、目尻に皺を寄せてニコッと微笑まれた。

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