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例えばこんな日常

第24章 動機不純100%/AN






「はっ、あっ…相葉さんっ…」

「くっ…」


次の場面に切り替わった時には、もう俺とにのは完全に繋がっている状態で。


ちょっと待って、繋がってるって何?


どことどこが?


なんて頭で考えようとしても無駄だった。


なんでって…


そんなの考えられないほど気持ち良いんだから。


なんなのこれ。


ヤバい…ちょー気持ち良いんだけどっ…


お互い荒い息を吐きつつ、振動で揺れる視界の中でにのを見つめる。


汗で張り付いた前髪が束になって雫を滴らせて。


紅潮したほっぺたに映えるつやつやな肌も。


小さく開いた薄い上唇とか。


虚ろに俺を見つめてくるうるうるの瞳とかさ、もう…


「…にの、」


無意識に名前を呼べば、ふっとにのの瞳に熱が宿った気がして。


「ん…ね、きもちい…?」

「っ…うん、ちょー気持ち良い…」


俺から呼んだのににのに問い掛けられて素直にそう答える。


するとふっと目を細めて顔の横にだらけていた腕を伸ばしてきて。


「…俺も気持ち良くなっていい…?」


ぐっと引き寄せられてまた耳元で囁かれる。


どうやら俺はにのの鼻にかかったこの甘い囁き声に弱いみたい。


さっきからこうやって吐息を掛けられる度に下半身に熱が集まるのが分かるんだ。


ていうか俺…


もう完全ににのとヤっちゃってんなこれ。


しかもスーパー気持ち良いんだからどうしようもない。


「ね、抱っこして…」

「…え?」

「起きて」


もう一度囁かれて聞き返すと、にのが抱き付いたまま上体を持ち上げた。


言われるがままに背中を抱いて起き上がれば、にのと向かい合う体勢になり。


しかも繋がったまま。


え?どことどこが?


確認しようと視線を下に向けた時、目に飛び込んできたのはにののソレ。


しっかりとにののソレが。


「っ!」

「はぁっ…きもちい…」


ぎゅうっと首元に抱き付きながら心底気持ち良さそうな声を出すにの。


微かに腰を動かして何かしらのポイントを探っているようにも感じる。


さすがに今の光景は衝撃だった。


男の、いや…にのの完全に勃ちあがったモノを目の当たりにして言葉が出なかった。


ていうか…でけーよバカヤロ。

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