
例えばこんな日常
第5章 CARNIVAL MILK NIGHT☆part2/all
◆M
あいば「お前これ意味分かってる?」
にの「へ?なにが?」
(雅紀は和也の手から可愛らしいハートの入浴剤を取り浴槽に沈めた)
あいば「(だんだんと乳白色に染まるお湯を指して)ここに入ってんの、想像されてるかもしれないってこと」
にの「えっ…」
(雅紀の言葉に戸惑う和也。一方その頃…)
しょう「あっ…なんか冷たくて…」
さとし「さぁ、潤おいで」
じゅん「…(関わるのやめよ)」
(廊下で並んでうつ伏せる智と翔を放って、潤は風呂場に向かった)
★A
あいば「もう、人から入浴剤は貰うなよ」
にの「どうし…」
あいば「お前のこんな姿、誰にも想像されたくないから」
(バスルームの壁に追い詰められて。
いつになく真剣で威圧的な雅紀の目に、臆する和也)
さとし「置いてくな!じゅーん!!」
しょう「待てよ、俺らが担いでやるって。腰痛めてるだろ?」
じゅん「だっ…大丈夫。そこまでなら歩けるし」
(見放そうとしたが、翔の優しさに揺らぐ潤。しかしつい強がってしまう)
■C
あいば「…ねぇ、わかってんの?」
にの「なに、こわい…あいばさ、」
あいば「俺がどんだけにののこと心配してっか…わかってないよね?」
(壁ドンされた状態で至近距離で雅紀に見下ろされる和也。見上げるその目は怯えている)
じゅん「うっ…(いってぇ…)」
(数歩進むが、腰の痛みに壁に寄りかかってしまう潤)
しょう「潤っ!ほら…だから言っただろ?痛いんだろ?」
さとし「こんな時くらい俺ら頼ってよ…俺らお前たちの兄貴だろ?」
じゅん「…大野さん…(あんたらが一番心配なんだよ)」
◆M
にの「なに言って…んんっ!」
あいば「…ちゃんと教え込まなきゃダメみたいだね?」
(逃げようとする和也の顎を掴むと、雅紀は唇を合わせ舌で口内を荒らした)
じゅん「…じゃあ手貸してもらえる?」
(一抹の不安を感じながらも背に腹は変えられないと助けを求める潤)
しょう「よしきた!でも2人しかいないからな。じゃあ俺が脚を…」
さとし「いや翔くん、潤の脚は俺が」
しょう「いやいや、ここは俺が」
じゅん「…(頼むんじゃなかった)」
