貴方に溺れて~眼鏡をかけたドS秘書~
第1章 Secret SweetTime 悲しみの中の快楽
私は東京~名古屋に帰る新幹線に乗っていた。
ココ数ヶ月パパとカイトは業績アップの為寝る暇も惜しんで仕事をしていた。
その無理がたたったのか去年の健康診断でパパに悪性の癌が見つかった。
この時には身体のいたる所に転移していた為、手術は不可能。
余命半年と宣告された。
この事実をカイトから電話で聞かされた時は涙が止まらなかった。
勿論パパがいなくなってしまう辛さもあったが、それ以上に実の父親のようにパパを慕っていたカイトが医者からのこの宣告を一人で聞いたのかと思うと胸が張り裂けそうな思いだった。
新幹線から降りると病院までタクシーを飛ばした。
「カイト!」
「お嬢様!」
「遅くなってごめんね。そんな事よりパパの容態はどうなの?」
「それが・・。先ほど息を引き取られました・・」
頭が真っ白になった。もう何も考えられない。
「嘘でしょ?幾ら貴方だってそんな冗談・・」
「2日前はあんな元気で話してたのに!私は信じない!カイト・・早くパパの病室に連れてって・・うわぁぁぁぁん。」
私はただ自分も泣きたいはずなのに私の前じゃ泣けないと気丈に振舞うカイトにすがり付いて泣く事しか出来なかった。
ココ数ヶ月パパとカイトは業績アップの為寝る暇も惜しんで仕事をしていた。
その無理がたたったのか去年の健康診断でパパに悪性の癌が見つかった。
この時には身体のいたる所に転移していた為、手術は不可能。
余命半年と宣告された。
この事実をカイトから電話で聞かされた時は涙が止まらなかった。
勿論パパがいなくなってしまう辛さもあったが、それ以上に実の父親のようにパパを慕っていたカイトが医者からのこの宣告を一人で聞いたのかと思うと胸が張り裂けそうな思いだった。
新幹線から降りると病院までタクシーを飛ばした。
「カイト!」
「お嬢様!」
「遅くなってごめんね。そんな事よりパパの容態はどうなの?」
「それが・・。先ほど息を引き取られました・・」
頭が真っ白になった。もう何も考えられない。
「嘘でしょ?幾ら貴方だってそんな冗談・・」
「2日前はあんな元気で話してたのに!私は信じない!カイト・・早くパパの病室に連れてって・・うわぁぁぁぁん。」
私はただ自分も泣きたいはずなのに私の前じゃ泣けないと気丈に振舞うカイトにすがり付いて泣く事しか出来なかった。