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貴方に溺れて~眼鏡をかけたドS秘書~

第8章 Secret SweetTime7 ~最後の時間 前編~

「そうそう、今日はお天気がいいから一緒にお庭を散歩しない?」

「いいですね、お嬢様。ではその時にこのクロワッサンとみるくてぃは頂きましょう」

「じゃあ私は2階で着替えて来るね」

「はい、私はお庭でのティータイムの準備をしておきますね」

「カイト・・。いつも有難う。こんな私を見捨てずに傍にいてくれるのは貴方くらいよ」

「お嬢様・・。急にどうされたんですか?」

「ううん、なんでもない。じゃあ着替えて来るね。」

私は凄く弱気になっていた。あんなによがり狂った私を・・しかもあんな姿を見られるなんて・・。

めがね姿のカイトだったけれど、カイトと1つになれた事本当に嬉しかった・・。

でも私は汚れてしまった・・。しかも愛する人の前で・・。

もうカイトの傍にはいられない・・。社長としても家族としても。

でも最後にカイトとあの薔薇が綺麗に咲いたお庭でティータイムが出来たら・・。

そして今夜もう1度カイトに抱いてもらえたら・・。

カイト・・。もう少しだけ貴方との時間を・・。

私が1人でも強く生きていけるように・・。
思い出しただけで心がぽっと暖かくなる様な思い出頂戴ね・・。

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