貴方に溺れて~眼鏡をかけたドS秘書~
第8章 Secret SweetTime7 ~最後の時間 前編~
私は自分のお部屋でピンクのワンピースに着替える。
「カイト~。準備出来たよー」
「此方も準備完了です。では行きましょうか」
カイトと一緒に庭に出る。
この時期の西條家の庭には本当に綺麗なビンクローズの薔薇が咲く。
パパの秘書になって何かと西條家の面倒を見てくれる様になってからカイトは庭の手入れを怠った事はない。
執事ならそれも分るのだけれど、秘書であって執事ではないカイトがどうしてそこまで・・
と私は幼い頃からずっと不思議に思っていた。それをカイトに尋ねてみても本当の所は教えてくれない。
西條家の庭の真ん中には池があり、そのピンクローズの薔薇の花びらが散ってその池に浮かぶのもまた幻想的な光景だ。
「今年も綺麗に咲いたね。これもカイトのおかげだねー」
「そうですね・・お嬢様知っておいででしたか?薔薇の数にはそれぞれ意味があるのを」
「え?そうなの?それ知らなかった・・。でもどうしてカイトはそれを知ってるの?」
「貴方のお母上が教えてくださったのですよ・・。」
「ママが?へぇ・・そうなんだ」
「もしかしてさ、カイトが執事でもないのにうちの庭のお手入れ欠かさずにいてくれるのってママが関係してるの?」
カイトはにっこりと微笑みながらも人差し指で私の唇を押さえた。
「さぁ・・。それはどうでしょうね・・。花より団子のお嬢様には到底お分かりにはなれないかと」
「はぁ?何それ」
「カイト~。準備出来たよー」
「此方も準備完了です。では行きましょうか」
カイトと一緒に庭に出る。
この時期の西條家の庭には本当に綺麗なビンクローズの薔薇が咲く。
パパの秘書になって何かと西條家の面倒を見てくれる様になってからカイトは庭の手入れを怠った事はない。
執事ならそれも分るのだけれど、秘書であって執事ではないカイトがどうしてそこまで・・
と私は幼い頃からずっと不思議に思っていた。それをカイトに尋ねてみても本当の所は教えてくれない。
西條家の庭の真ん中には池があり、そのピンクローズの薔薇の花びらが散ってその池に浮かぶのもまた幻想的な光景だ。
「今年も綺麗に咲いたね。これもカイトのおかげだねー」
「そうですね・・お嬢様知っておいででしたか?薔薇の数にはそれぞれ意味があるのを」
「え?そうなの?それ知らなかった・・。でもどうしてカイトはそれを知ってるの?」
「貴方のお母上が教えてくださったのですよ・・。」
「ママが?へぇ・・そうなんだ」
「もしかしてさ、カイトが執事でもないのにうちの庭のお手入れ欠かさずにいてくれるのってママが関係してるの?」
カイトはにっこりと微笑みながらも人差し指で私の唇を押さえた。
「さぁ・・。それはどうでしょうね・・。花より団子のお嬢様には到底お分かりにはなれないかと」
「はぁ?何それ」