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秘密

第25章 2人

※大野side

「ルナ着いたよ」

「…ん」




「…え?」

起きたんじゃないの?
だって今返事したよね?

「ルナ?」

「…もちょっと…」


「しかたないなぁ」

俺は車を降りてドアを開けた

シートベルトを外してあげて
そのまま膝の下と首に腕を通し持ち上げた

相変わらず軽い

車の鍵を閉め、ポケットを探って家の鍵を取り出す
足でうまく支えながらドアを開けて家に入る

ルナの靴を脱がせてから俺の靴も脱いで
リビングのソファに寝かせた

モニョモニョ言ってたけどたぶん起きてない


俺はできるだけ小さいサイズの服を探して出しておいた

「ルナの家寄ってからくればよかったなぁ…」


下着なんてうちにあるわけないし
ルナの下着は松潤が処分しとくって言って持って帰った

さすがに使いたくないだろうし俺らが使ってほしくなかった
今思えばただのわがままなのかもしれない

でもルナは反対しなかった

「よく頑張ったね…」


ソファで眠っているルナの頭をそっと撫でると
もどかしそうに身をよじらせた

徐々に目が開き始めてその目が俺を見た時

「ふぇっ大ちゃん…?」

なに、ふぇっ、ってw

「おはよ、ルナ」

「おはよぉ」

起きたてのふにゃふにゃの笑顔は最高に可愛くて
また胸が高鳴った


「なんか飲む?って言ってもお茶とリンゴジュースしかないけど」

「リンゴジュース!」

こりゃハマったな

「ちょっと待っててね」

コップにリンゴジュースを注いでいると
「りんご♪りんご♪」

って子供みたいにソファの上で言ってた

もう…俺大丈夫かな…




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