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腹黒ドS王子の愛する人Another

第3章 朔弥 × 元 の場合

「そ、そうだったら、悪いかよっ...」



あくまで先輩と後輩としてだけどな!!!!


心の中でそう付け足して顔を伏せる。
最後の方は尻すぼみになってほとんど声は出てなかった。

しばらく沈黙になって、恐る恐る顔を上げると

そこには.....




「チッ...」

めちゃめちゃ不機嫌な寺石の顔。


眉間に深く刻まれた皺に、いつもみたいなドス黒いオーラがただもれだ。


悪いことは何もしてないのに、背筋がぞわぞわっとなり俺は思わず涙目になる。



そ、そんなに俺と出かけるの嫌だったのか.....


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