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腹黒ドS王子の愛する人Another

第3章 朔弥 × 元 の場合

浮かれていたのは自分だけじゃないんだという事実に

顔が熱くなるのがわかる。



会社とは違う、砕けた態度。
いつもより近い距離。
俺に気を遣って合わせられた歩幅。


相手は魔王だけど、まるで本当に付き合ってる恋人と出かけるかのような甘酸っぱさに、俺はムズムズしていた。


「ウキウキしちゃって、先輩かーわいー。そんなに俺と出かけるの嬉しいですか??」


「なっ!?!」


こいつ!!


目の前の悪魔がニヤニヤと楽しそうに笑うのを見て、
図星を突かれた俺はさらに体温が上がるのを感じた。

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