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腹黒ドS王子の愛する人Another

第1章 慧×桃史の場合

好きなやつはいるか、そう聞かれたら俺の答えは勿論ノーだ。




純粋だったのは学生まで。

あの頃は彼女と出かけるだけでも緊張していたけど、今となっては抱いてほしいと寄ってくる女を性欲処理に使って、好きと言われればそこで関係をきるようなクズ野郎に育ってしまった。





自分が最低であることは自負している。




それでもなおしようがないのはこれが1番楽だから。






本気になるだけ無駄だ。







いつかさようなら、と言われてしまうのに。

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