腹黒ドS王子の愛する人Another
第1章 慧×桃史の場合
今抱いたやつの名前も思い出せない。
それぐらい曖昧な関係なのに、
「私を抱いてほしいのっ!」
その言葉に俺は拒否を示すことなく従った。
来るもの拒まず、去る者追わず。
そんな生活を繰り返して何年になるっけ?
毎度のように俺に群がって、一度の関係をねだって俺はそれを受け入れる。
でもそこに恋愛感情はない。
「好き」なんて俺との間には存在しない。
さっきの好きよ、という言葉を思い出して吐き気がする。
一度の関係とお互い割り切ったはずなのに恋愛感情なんか持たれたらたまったもんじゃない。
「こいつも一緒か。もう切らなきゃな。」
軽く体を拭きまだ眠る女に布団を掛け直すと
もう終わりね
とメールを送り連絡先を削除して俺はその女の家を出た。
それぐらい曖昧な関係なのに、
「私を抱いてほしいのっ!」
その言葉に俺は拒否を示すことなく従った。
来るもの拒まず、去る者追わず。
そんな生活を繰り返して何年になるっけ?
毎度のように俺に群がって、一度の関係をねだって俺はそれを受け入れる。
でもそこに恋愛感情はない。
「好き」なんて俺との間には存在しない。
さっきの好きよ、という言葉を思い出して吐き気がする。
一度の関係とお互い割り切ったはずなのに恋愛感情なんか持たれたらたまったもんじゃない。
「こいつも一緒か。もう切らなきゃな。」
軽く体を拭きまだ眠る女に布団を掛け直すと
もう終わりね
とメールを送り連絡先を削除して俺はその女の家を出た。
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