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センニチコウ-変わらない愛を永遠に-

第9章 チューベローズ

Jun side

指定されたトコに車を停めて
食材の入ったビニール袋を持って
インターホンを鳴らす

一応キャップは深めに被ってるけど
ちょっと周りが気になるのと

早く逢いたい気持ちとで

ソワソワと落ち着かない

翔『はい』

でもそんなドキドキを長く味わうコトもなく

インターホンを鳴らしてすぐに応答があって

潤「松本,です」

それが翔くんも楽しみにしててくれたのかな,なんて思えて嬉しくなる

翔『どーぞ』

解錠の音がして
エレベーターで翔くんの部屋まで辿り着くと

タイミングを図ったようにドアが開いた

手早く玄関に入り込んで鍵を閉めて

翔「おかえり」

ふわっと背中に腕が回って抱き締められた

潤「た…ただいま…」

ココに一緒に暮らしてるような気分になれる
その挨拶が照れくさい

腕が離れて

翔「すげー量買ってきたね?」

俺の持つビニール袋を覗き込みながら言うから

潤「だって翔くん家,調味料とかなさそうだから
そういうのも買ってきたの」

だから残ったら置いていっていい?と聞けば

翔「冷蔵庫もキッチンも好きに使って?」

って歩きながら頬に軽く唇が触れて

そのやり取りも
翔くんのテリトリーにまた1歩入れてもらえた気がして
心が温かくなる




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